セッションをいくつか終えて 〜夏、魂に触れる時間〜

セッションをいくつか終えて 〜夏、魂に触れる時間〜

*ミディアムシップ〈練習枠〉を通して感じたこと

初夏の風に、かすかに蝉の声が混じる季節になりました。
湿った空気のなかに、ふと光が差し込むように——
人と人、魂と魂が出会う瞬間も、どこかそんな風に訪れるのかもしれません。

この夏、私はミディアムシップを練習枠として提供させていただいています。
まだまだ学びの途中にあり、完璧ではないけれど、
それでも「今、できるかたちで」——
誰かの心に届くセッションを目指して、静かに扉を開いてきました。

これまでの数回のセッションを通して、改めて感じているのは、
霊界は本当にあたたかく、やさしく、私たちのすぐそばにいるということ。
そして、スピリットとの再会は、どんな段階にあっても、
そこにちゃんと「癒し」と「愛」が生まれるということです。


「練習」とはいえ、そこに宿る真実がある

今回、あえて「練習枠」としてセッションを提供させていただいているのは、
まだ私自身が訓練中であり、完璧なリーディングやエビデンスをお約束できる状態ではないからです。

それでも、スピリットはいつも真摯に応えてくれます。
私の未熟な通訳にもかかわらず、その方らしい雰囲気や仕草、愛情のエネルギーを
そっと届けてくれるのです。

たとえば、あるセッションでは、お母様のスピリットがふんわりとした温もりを伴って現れました。
どこか懐かしい香りや、独特の言葉づかい、そして「今も見守っているよ」という静かなメッセージ。

私の伝え方がまだ不器用であっても、
受け取る側の方の心には、しっかりと“何か”が届いていることを感じました。

その瞬間、「ミディアムとしての完成度」ではなく、
魂の純粋なコミュニケーションこそが、このセッションの本質なのだと改めて思いました。


夏という季節に想い出す、魂の記憶

夏は、どこか懐かしさと切なさが同居する季節。
風鈴の音、打ち上げ花火、すだれ越しの夕暮れ。
その一つひとつが、ふとした記憶を呼び起こし、
あの人との日々や、交わした言葉を思い出させてくれます。

きっと、霊界もこの季節を通して、私たちに何かを伝えようとしているのかもしれません。

ミディアムシップという体験は、
「もう一度、あの人の存在を近くに感じたい」
そんな願いを、そっと叶えてくれる時間でもあります。

今、練習という立場でありながら、
このような夏の季節に、魂と魂の橋渡しをさせていただけることに、
深い感謝と使命感を感じています。


練習枠であることを正直に、でも誠実に

練習枠である以上、まだまだ拙い部分もあり、
いただく時間やエネルギーに見合うリーディングができているか、
正直、セッションのたびに心が揺れることもあります。

でも、来てくださる皆さんが本当に優しく、あたたかく、
「練習枠でも大丈夫です」「受けてみたいです」と言ってくださることに、
ただただ感謝しかありません。

いただいたフィードバックやご感想は、
私にとって何よりの学びであり、背中を押してくれる光です。

この場をお借りして、あらためて——
練習枠であっても、真心を込めてセッションに向き合っていること
そして、スピリットの世界に対する敬意と誠実さを、決して忘れないことをお伝えしたいと思います。


最後に 〜魂とともに生きる人生へ〜

ミディアムシップは、亡くなった方と繋がる手段であると同時に、
「生きている私たちのこれからを、どう歩いていくか」を支えてくれる存在でもあります。

霊界は、遠くにある世界ではなく、
思っているよりもずっと近くにあり、
今を生きる私たちをやさしく見守ってくれています。

そして、ミディアムシップはその存在を“思い出す”ための扉。
今後も、学びと感謝を忘れず、一歩一歩丁寧にこの道を歩んでいきたいと思います。

この夏、私に魂の光を見せてくださったすべての皆さまに、
心からの感謝を込めて。

—— nana


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